ソフィーの世界

ノルウェーに住む中学生ソフィーのもとに匿名の手紙が届く。
それは哲学者がソフィーに宛てた”哲学講座”だった。
神話時代から始まり、
古代ギリシャの自然哲学から、ソクラテス、プラトン、アリストテレス等々
歴史を追いながら哲学が学べる児童向けの入門書。

などと思っていたら大間違いだった!!

こいつはとんだ食わせものだぜ!
”あなたはそこにいますか?”なんて思案していたら
メタフィクションの世界に引きずりこまれてしまっていた!
という。

「児童向けに平易に書かれた哲学入門書」などではないという事をキモに銘じて大人が読むといい本だと思った。
哲学の歴史は哲学者の歴史ということで、すんごいっぱい人名が出てきて、誰が何の人なのか覚えきれないのが難だけど。
何回か読み返して概要を掴む価値はあると思う。

ハードカバー版の本文で650ページもある大書なので、ちょっと手を出しにくいと思う。
でも実際読み始めると、止まらなくなること間違いなし!
哲学に興味がある人も、ミステリー好きの人にもオススメ。
両方だったら読まない手は無いですよ。

水車館の殺人

綾辻行人の館シリーズ第二巻、「水車館の殺人」読み終わりました~

140523suisha

舞台は山間の奇妙な館、水車館。
昨年と今年と同月同日に連続殺人事件が起こり、過去と現在を行ったり来たりしながら話が進むという変わった構成。
正直読みづらい。
「えーと、昨年の第一の殺人のくだりはどこら辺だったかな・・・パラパラ」
とページをめくっていっても該当箇所が見つけにくいのが難点。

館シリーズ第一巻の「十角館の殺人」は建物そのものを利用したトリックがスゴかったんだけど、
今回の水車館はその辺りは見劣りするかもしれない。

散々disったけど、最後まで犯人に翻弄されたし、
伏線がきちんと回収されているので、良作だとおもう。

草枕

草枕

Kindle版で読みました。つまり青空文庫版。
 
例によって古典文学はよくわからない
時代が違えばそりぁ読み取れない所も出てくるかと思うけど、古典と言われる物には時代を超越する普遍性があるので、現代人が読んでも汲み取る所があるはずなんだけど…どうも読み込みが甘いのか人として未熟なのか、難しい所があるね。
 
芸術論みたいな所が主題だと思うけど、草枕は小説の形を取った随筆みたいに感じた。
私小説というか、小説にはよくある話だと思うけど。
冒頭の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される(略)とかく人の世は住みにくい」の一文は有名だけど、ここからしてよくわからないよね。さらに「どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて画ができる」と続く。もうね…
年内にでももう一回読みたいかなぁ。少しは得る物があるんじゃないかな。