寝ても覚めても本の虫

5月に亡くなった、アタック25の司会で有名な児玉清さんの書評エッセイ。
児玉さんのイメージからすると、純文学とか哲学等の書評かな、と思って読み始めました。
意外にも紹介されている作品が欧米のエンターテイメント小説ばっかりで驚きました!
しかも、本の紹介から飛び出して、児玉さんの思い出や関連作品のお話でなかなかカラフルな書き味。
自分はこのジャンルだと「ダビンチ・コード」しか読んだ覚えが無くって、知っている作品は”マディソン郡の橋”と”羊達の沈黙”ぐらいなのですが、とても楽しく読めました。
翻訳版が出るのが待ちきれずに原著を読み漁るという児玉さんが言うには、
洋書は何冊も読んでいると、いつの間にか直感のようなものが研ぎ澄まされて、単語が分からなくても何となく読めるようになるそうです。
そこは先日紹介した「ビッグファットキャットの~」の話と一致していますね。
やっぱり読むしかないんだなぁ。
がんばろう。

這いよれ!ニャル子さん (7)

アニメ化決定おめでとうございます!
ニャルラトホテプ星人のニャル子は惑星保護機構のエージェントである。
宇宙レベルではまだまだ幼い地球と、我ら幼い人類と、八坂真尋を守るため、
地球に違法侵入した宇宙人と日夜戦いを繰り広げるのである!
・・・間違ってはいないはず!
今回は初の短編集。
前半は報告書の内容に困ったニャル子が文章を水増しするために今までの事を振り返る形を取っています。
毎度のごとくプロットが崩壊するのではいかと思うほど、平成ライダーネタや旬のオタクネタが散りばめられています。
驚いた事に過去の話には、対応する巻が出た当時のネタでパロっているみたいです。
万太先生流石です!
先にも述べましたが、アニメ化(フラッシュアニメではない)が決まったので、続けて8巻を読んで援護射撃したいです!

今さら聞けない科学の常識2


今さら聞けない科学の常識2 (Amazon)

先日紹介した「今さら~」の続編。

朝日新聞日曜版で連載されていたコーナーの書籍化。

日曜版とか子供向け新聞での政治とか科学とかのザックリ説明は視野が狭く、新聞社の偏向具合がよく出てたりするんですが、この本は割とフラットかな。
朝日という事でアサヒられちゃってるんじゃないかと身構えて読んでた所もあるかもしれませんが・・・。

話題のiPS細胞のiは、本来大文字でいいのだけど、iPodの”i”が小文字なのを意識してiPS細胞なんだとか。

あと、ビールに含まれていて、痛風の原因となる”プリン体”。
これは実は食品に普く含まれているらしい。
ただ、アルコールと一緒に摂取するとプリン体が尿酸に変化した時に体外に排出するとき邪魔をするらしい。

前作も楽しませてもらったけど、朝日新聞日曜版の消滅で、もう続編は出ないらしい。
惜しいぃぃ

ThinkPad X121e その2

箱を開けてみて出してみた所、何といっても小さい!
A4用紙ですっぽり隠れます。
というより、ほぼA4用紙サイズなので、カバンの中や本棚にジャストフィットするかも。
自分は普段、机の引き出しに収納しています。
重量はと言うと、確かに軽いですが、ちょっとしたずっしり感があります。
とは言え、バッグにすっぽり放り込むには良いサイズ。
持ち運びにはまぁ難は無いでしょう。
ただ、今「すっぽり放り込む」と言いましたが、モニター側の天板がツヤ消しゴムになっていて、非常に滑りにくい。
当然、裏面にはゴム足がついているので、「バッグにすっぽり放り込む」のは実際ちょっと難しいかも。
色々と難癖つけましたが、このサイズなら多少重くっても
多少表面に不満があっても相殺できるレベルだと思います。

関連記事:ThinkPad X121e その1

半分の月がのぼる空 (2)

   

ちょっとネタバレですが、ヒロインが死にそうです。
2話の時点ではピンピンしていますが、端々で死への憧憬に囚われている様子が見られます。
1話でデレたのは何だったのかと!
主人公の方もけっこうタイヘン。
入院患者のくせに色々と無茶な事して自爆したり、痛い目にあったりします。
でも何だか「若さってこういう事なのかなぁ」とも思う。
少年は散々痛い目にあって大人になっていくのだなぁ、と。
自分の周りにはあんまり痛めつけてくれる大人がいなかったなぁ、としみじみ。
こういうのって大人にならないとわからないんですよね。
でも分からないなりに大人になった自分もそれはそれなので、大事にしたいと思う。
自己弁護終わり。
ほのぼのとした裕一と理香のやり取りの背景に流れる何とも重い影
二人を取り巻く大人達
突っ走って空回りする想いと遠くを見つめる心のすれ違い
銀河鉄道の夜
切ないー。