88年製 Greco EGC レスポール カスタム買いました!(7/20追記)

唐突ですが、新しいギターを買いました(衝動!
レスポールCUSTOMさんです!
いわゆるブラック・ビューティー!
ふ、ふつくしぃぃぃ・・・

さーて、どちらのブラック・ビューティーさんかと言うと・・・

出たぁぁ!
G r e c o!

’88製のGreco EGC Leftyです!
池袋のクロサワ楽器にて49,800円で購入。
ヘッドのダイヤモンドインレイがきわどく再現されてて、ルックス的にもいい感じです。
なによりヘッドのシルエットがギブソン本家のそのまんまなのがイイです。

GrecoロゴはOの字の上のほうに切れ込みがある、いわゆる「O切れ」タイプ。
80~90年代の「ミント・コレクション」というシリーズの仕様だそうです。

金属パーツはそれなりにくすんできていますが、年式からするとかなりキレイ。
バインディングが飴色に変色していて、貫禄十分。
元オーナーさんに大事にしてもらってたんですね。
目立った傷がないのもスゴイ。

ナットも、まぁキレイだけど、少々磨耗している感じも。
余裕があったら牛骨で交換かな。

で、いわゆるジャパンビンテージ(88年じゃまだ単なる中古か?)のグレコレスポールカスタム、しかもレフティモデルが5万弱。

お値打ちな本機ですが、やはりそこはいわく付でした。

ボディーサイドだけが変な色にリフィニッシュされているぅぅぅ!
これじゃブラック・ビューティーじゃないじゃないですかー!
なぜだー!

向かって右サイド
ネックの所からきれいに塗りわけられていて、明らかにプロの犯行。
ターコイズ?パステル紫?
左右の面で微妙に色が違う・・・。
退色して、くすんだターコイズになった?
どうせなら赤とか、白でラインを入れるとかあったでしょうに・・・
音はレスポールらしく、太くてサスティーン十分。
それなりに乾いた音もでるので、カッティングにも使えそう。
ピックアップがイイ感じに出力が低いのか、ピッキングの抑揚がけっこう出るような気がする。
まぁザックリ歪ませて、ガァァァアー!っと行くのが気持ちいいですが!
88年となるとバブル期なので、いい木材使ってたりするのかなー?金にモノを言わせて!
と密かに期待してましたが、出音を聴く限り、まぁよくわからないです。
ネックは普通。
太くも無く、細くもなく、可も不可もないUネック。
反りは見た感じ軽微。
ねじれは無し。
フレットが低身長なので時々ビビる。
付属ソフトケース
恐ろしいことにグレコの純正ケースが付いてきました・・・。
25年前だぞ・・?
あこがれのブラックビューティーを手に入れて、実に意気揚々。
実用には必要二十分な保存状態。
適宜リペアに出されていたのかもしれません。
自分も大事にしつつ、ガンガン弾きこんでいきたいです。

シリアルナンバー

7/20追記

先日購入したグレコのレスポールカスタムモデルなんですが、売却しました。
約一ヶ月間ありがとうございました。

速攻で手放してしまって、少し勿体無い気もしますが、レスポール独特のボディーバランスやハイフレットの弾き心地、ボディーの鳴りが体験できたので自分としては満足です。

個人的にはピックアップセレクターの位置がやや難有りといった感じ。ストロークする度にピック持つ手に当たって辛かったです。世のレスポール使いの方は巧く対処してらっしゃるようですが・・・
まぁ、セレクターの位置が設計ミスレベルなのはストラトも一緒ですし・・・?

ここからは愚痴なんですが、

セレクターやポッドの位置は各人の好みによってベストスポットが変わってくるので楽器メーカーさんとしてはストラトやレスポールの”伝統的な”位置に配置するしか無いと思います。
そこはあくまで売り手の都合であって、使い手の側が「改造しないと使えないのは単なる練習不足。ストラト使いなら無改造の状態で使ってナンボ、レスポール使いなら(略」っていうのは解せないです。
少なくともかつて自分はそう考えていましたし、賛同してくれる人も多かったと記憶しています。
が、コントロールの位置の好みは「体格」っていう弾き手の最大の個性に直結する問題なので(例:ジミヘンは腕が長いのでストラトを左右逆に構えてもコントロールに干渉しない)、個性を重視する世のギタリスト様方が、コントロールの位置に限って伝統に拘泥するのは本当に解せない。
レスポールは木部の加工が見えちゃうので大変だし、そもそもお金がかかるってのはわかるけど、ストラトタイプでピックガードがある機種はもっと各自自由にコントロールをレイアウトしてていいと思うんだけどなぁ。

まぁ、改造を推奨しておいてナンですが、ウチのレスポールさんはサイドがリペイントされているせいで買い取り拒否されたりとちょっと売るのに苦労しました。

愛器の改造は計画的に・・・(添い遂げる覚悟で)

ツィス

ツィス 広瀬正・小説全集・2 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)

「サウンドクリエイターのためのエフェクター製作講座」の筆者である大塚明さんがオススメしていたので読んでみました。
東京近郊で謎の”ツィス音(C♯)”が発生。
だんだんと強まっていくツィス音によって人々の生活が壊されていくというパニック?小説。
カタストロフィは無かったけど、ラストのどんでん返しが良かった。
ツィス音のアッと驚く正体!
粛々と人々が音から避難していく様は、なんだか日本的かもしれないと思った。
がしかし、ちょっと不満も。
書かれたのが1971年。
これはいわゆる理系ミステリの走りなのではないかと思う。
ただ、先日エントリに書いた「科学的とはどういう意味か」の”科学的”の定義からすると、「再現性のある現象を数式を用いて表現し、みんなで築き上げていく」というプロセスが無いのでちょっとモヤモヤした。
聴覚を奪われた社会のシミュレートが相当リアルで、一読の価値アリ。
音に襲われた人々の心理描写に克目せよ!

科学的とはどういう意味か

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

「すべてがFになる」等のいわゆる理系ミステリで有名な森博嗣のエッセイ。

科学万能の時代である現代において科学を忌避し、「科学的な」話に耳を借そうとせずにひたすら単純化された情報を求める輩がいる。
こういった思考停止状態はどこからくるのか、そもそも「科学的」とはどういう概念なのかを説明する一冊。

科学に対する嫌悪というより”自分にはどうせわからない”というあきらめは、そもそもが思考停止から来ているので、自己の意識改革でなんとかするしかないんだけど、そういう態度がまかり通るのには、集団の空気を読んで周囲と同調したいという心理が働いている面があるという。
周りに合わせて自分の感情を殺していると、だんだんと自分で考える事をしなくなるというわけだ。
「科学的」ということを一言で言うと「みんなで築きあげていく」という事だそうだ。
みんなで公平に情報を吟味していくには、意味のブレの少ない数式を使う事になるのは当たり前。
世界の英知を集めて、皆が納得いく結論を得られるまで確定を避けるという意外と謙虚な業界だったみたいです。
昨年7月頃、「ヒッグス粒子発見か?」と言う報道がなされ、量子論の話題で盛り上がりましたが、結局発見された粒子がヒッグス粒子なのかはどうかは、今も情報を収集しているんだそうです。
実に慎重です。
最近では津波の高さ規定云々や放射線量の規制云々といった命に関わる”数字”の話が多く出ています。
数字の意味や定義を理解して、与えられた情報から最適解をはじき出すことの積み重ねが、大きな危険を回避する鍵になるんだそうです(実際命に関わるのか否かも含めて)。

手帳カスタマイズ術

手帳カスタマイズ術 最強の「マイ手帳」を作る58のヒント

システム手帳から「ほぼ日手帳」、自分も使っている「超整理手帳」まで、あらゆる手帳のあらゆる使い方アイデアが網羅された一冊。
よくぞここまで集めた!というか、普段自分が使っていない手帳のネタまで纏め上げたのはいくらなんでもスゴイと思う。
自分は 超整理手帳 を使用していて、活用法を調べまわっていた時期があったんですが、その時思ったのが、
このテの手帳カスタマイズ云々の情報は既に出尽くしたかなぁという感。
ちょっと何様!で申し訳ないんですが。
後は、いかにして既にあるテクニックを自分なりに改造して自分の手帳にインストールするのかが問題かと思います。
既に知っているテクニックで、今はあんまり使えないかなぁ、と思っていても、後々イイと思えてくるアイデアがあるので、つねに問題意識をもって改善を続けるのが大事なんじゃないでしょうか。
もちろん、手帳をカスタマイズするのは、何かしら達成したい目標があってのことなので、手帳のカスタマイズ自体を目的にしてはいけないですよね。
そこらへんは注意がいるかもしれません。
この手の本は定期的に読み直すといいんじゃないでしょうか。