釣りではありません。
読んで字のごとく「読んでいない本について堂々と語る方法」を記した一冊です。
つまり、本の内容を熟知するのではなく、
本と本同士の関連性や書かれたバックグラウンドを把握することによって、”この世の全ての本”という知識大系を把握する
というのが「読んでいない本について堂々と語る方法」なんだそうです。
なんですが
第一部第三章で、とある推理小説の壮絶なネタバレが始まります。
犯人の正体が言及された所で本を閉じたのですが、ミステリー好きにはこうしたネタバレは正直耐えられないです。
どれだけ理論武装して、本の体系を把握する事の有意義さを説かれても、良い本を読んでいる時のワクワクドキドキ感を投げ打ってしまいのはどうかと思う。
どれだけ体系化しても取りこぼしは免れないのだから、いっそのこと自分は普通の読書愛好家のままで十分だとわかった。