ノルウェーに住む中学生ソフィーのもとに匿名の手紙が届く。
それは哲学者がソフィーに宛てた”哲学講座”だった。
神話時代から始まり、
古代ギリシャの自然哲学から、ソクラテス、プラトン、アリストテレス等々
歴史を追いながら哲学が学べる児童向けの入門書。
などと思っていたら大間違いだった!!
こいつはとんだ食わせものだぜ!
”あなたはそこにいますか?”なんて思案していたら
メタフィクションの世界に引きずりこまれてしまっていた!
という。
「児童向けに平易に書かれた哲学入門書」などではないという事をキモに銘じて大人が読むといい本だと思った。
哲学の歴史は哲学者の歴史ということで、すんごいっぱい人名が出てきて、誰が何の人なのか覚えきれないのが難だけど。
何回か読み返して概要を掴む価値はあると思う。
ハードカバー版の本文で650ページもある大書なので、ちょっと手を出しにくいと思う。
でも実際読み始めると、止まらなくなること間違いなし!
哲学に興味がある人も、ミステリー好きの人にもオススメ。
両方だったら読まない手は無いですよ。