黒澤明監督作品「生きる」観ました。
DVDにて。
あらすじ。
主人公のおっさん(志村喬)は無気力公務員。
仕事しているようで何もしていない「生ける屍」。
ある日末期の胃ガンが発覚。
残された時間はわずかなんだけど、家に帰っても息子夫婦は冷たいし、
仕事がアレなのは自分でも分かっているし、
パッと豪遊してみても気が晴れない。
悶々とした日々を送る。
ある日、やたら元気な部下と話をして自分にもやれる事があると気付き、行動を起こす。
おっさんが喫茶店で元気な部下の話を聞いて急激に覚醒する所を始め、名優志村喬の怪演が印象的。
「生きる屍」からの「失う物など何も無い」無敵状態に至る切り替わりが見事だと思った。
普段情熱無く仕事を処理していて「死んでいる」と言われてしまう境遇が身につまされる。
劇中でもそうだけど、なかなか人間が変わるのは難しい。
だけど少しずつ少しずつ自分を変えていくことはできるよね。と。