いわゆる”新宗教”とか”新興宗教”のうち、10を選んで紹介?する一冊。
2000年だったか、自分が高1の時”フィールドワーク”という課外授業(?)で大阪に行った際、霊感商法で事件になっていた”法の華”の巨大なネオン看板が掲げられていてビックリした覚えがあります。
その日の夜、友人たちの前で「最高ですかぁぁぁ!?」とやって失笑を買ったのもいい思い出です。
自分は小学校の頃、地下鉄サリン事件等のオウム真理教関係の報道を見て育った世代なので、いわゆる新宗教、新興宗教の類にはかなり悪いイメージを持っています。
なので、なるべく触れないようにしてきたため、新宗教については2chでスレッドを眺たぐらいの知識しかったので、なかなか興味深い本でした。
内容としては、カルトや献金問題といった側面ではなく、各教団の成り立ちや成長の過程、その当時の社会の様子を分析しています。
明治維新や戦後の社会的混乱期に新宗教が興隆し、時代の変化によって衰退していく流れがよくわかりました。
カルトを扱わない事で、紹介する教団が仏教系と神道系に限定されてしまっているのが残念ですが偏りなく書かれているので、自分のように新興宗教=オウムというアタマの人にオススメです。