姫路城に行きたいなう&行っておけばよかったなう

昨晩NHKの歴史秘話ヒストリエで姫路城天守閣改修工事を知って。

なんでこんなに真っ白なの?~いよいよオープン!姫路城 美の秘密~

真っ白な姫路城が観られるのは今だけ!
ということなので、これは是非観にいきたい所。

googleで姫路城改修の事を調べていると、画像検索がおかしな事になっている。

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姫路城のあったであろう場所に、でっかい四角い建物が。

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wikipediaより引用

工事用の建屋らしい。
すごいシュール。
クールジャパンか (違
これはこれで観たかったなぁ。

大盗禅師

司馬遼太郎の幻想小説。
江戸初期に幕府転覆を企てた由比正雪
同時期に大陸で女真族の侵略に対抗した明の遺臣鄭成功
二人の活動を、剣豪浦安仙八の視点で描く。
謀反者達の物語。

由比正雪周辺で実在の人物が多数出てくるのだけど、ジャンルとしてはファンタジー。
妖術だか幻術だか、不思議なことが度々起きる。
司馬作品をよく読んでいる父親の曰く
「司馬遼太郎もこういう話書くんだなぁ」
だそうで。
異色作のよう。
実際、司馬遼太郎全集にも入っていないらしい。
ファンタジーという事を抜きにしても、
一つの歴史的出来事を焦点に描いているわけでないし、
ラストも唐突に終わって、尻切れトンボのような印象。
書くだけ書いて次の企画に行ってしまったのかな、と推測。

一応浦安仙八が物語を通じての主人公なのだけど主人公としては珍しいキャラクター。
仙八は兵法(戦闘)では無双だが、それ以外自主的に動かない。
由比正雪、鄭成功、そして怪僧大涛禅師の使い走りにされる。
自主性が無いわけじゃないけど、もっともらしい理屈を聞かされると過度に感心して言いなりに。
女にも弱い。ハニートラップにすぐひっかかる。
ちょろい。
ちょろいとは言ったけど、江戸,大阪,中国大陸を駆け回るスケールの広い活躍。
思い切りも良く、カッコイイ。

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表紙。
黒地に南蛮風の舞?
江戸初期+中国南沿岸部といったイメージかな。

自分が読んだ司馬作品は歴史小説「燃えよ剣」、「坂の上の雲」とエッセイ「ロシアについて」。
まだまだだ読む量が足りていないので今後も司馬作品を読み進めたい。

超高速!参勤交代 感想

今年の夏休みはけっこう映画三昧だったので、感想をば。
そろそろ9月ですがお気になさらず~。

あらすじ

5日で江戸まで参勤せよ!
と、幕府から難題を突きつけられた磐城(福島南部)の小藩。
通常の倍速を要する” 超高速参勤”に驚きの方法で挑む。

感想

タイトルに超高速と謳う割にスピード感が無いのが残念。
佐々木蔵之介と深キョンのラブコメ
ニンジャvsサムライのチャンバラ
以上の2点を楽しむ映画だった。
もちろん参勤交代もするけど。
大名が抜刀術でニンジャを斬り倒すシーン。
「大統領が戦闘機でエイリアンと戦う」みたいなケレン味があって良いと思う。

自分の期待していた物とだいぶ違っていたので残念な感想になってしまうけど、
良くも悪くもTV局が作った今風の時代劇映画だと思う。
そう考えると、「のぼうの城」は良く出来ていたなぁ。

評価:☆☆ (5点満点)

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パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 観てきた

無料鑑賞券を頂いたので観てきた。
パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間」という作品。

 

タイトル通り、1963年に起こったケネディ大統領暗殺事件のドキュメンタリー。
ドキュメンタリーだからか、再現映像といった感じの描写が続いてドラマが無かった印象。
冒頭の銃撃から血まみれの大統領が病院で処置を受けるシーンまで、勢いがあって最初からクライマックスといった感じで息を呑んだ。
後はダラダラ。
タイトルの「パークランド」は搬送された病院の名前なので、病院がクライマックスなのは間違ってはいないのかもしれない。
だけど、何らかの陰謀があったにせよ暗殺を防げなかった警備担当者やFBIの無念と焦燥とか、
暗殺犯オズワルドの家族の不安とか、描ける題材がたくさんあったと思うので少し残念。

ケネディ暗殺事件がアメリカ国民のメンタリティに与えた影響とか、歴史的影響について理解があると、また見方が違ってくるのかなぁと推察。
同じケネディ暗殺がテーマの名作「JFK」あたりを観ておくといいのかなぁ。

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フランクリン自伝

アメリカの実業家にして政治家、科学者であり、アメリカ独立宣言の起草にも関わったベンジャミン・フランクリンの自伝「フランクリン自伝」を読んだ。

この手の古典だと岩波文庫がスタンダードだと思うけど、自分は中央公論社の新書版で読んだ。
各章ごとに注釈が細かく載っているし、新書サイズで活字も現代風なので、古い版の岩波文庫よりは読みやすいと思う。

訳者の前文によると、フランクリンは「典型的なアメリカ人」と言われることがあるらしいんだけど、そりゃー嘘だ。
確かに、無一文から出発して大成功を収めたのはアメリカンドリームの典型だけど、フランクリン並の道徳を修めた人は稀でしょう。
実際自伝の後半によると、国政に進出したフランクリンの足を引っ張る不誠実な人の多いこと多いこと。
稀有な人物だからこそみんなの憧れに値する人物なんだな、と思う。

自分が履修した世界史の授業では合衆国前史は扱わなかったので、「本国イギリスの圧政に耐えかねた植民地議会が独立を宣言した」ぐらいしか知識が無かったんだけど、独立に至るまで、フランスと戦争したり植民地領主と対立したりと、知られざる歴史があったのがわかった。

本書のキモはフランクリンが青年期に作った「十三の徳目」。
自身の徳を完璧なレベルにしようとすべく考え抜かれた13の徳目。
一覧と解説はwikipedia参照
13の徳目を身につけるために、表を作って実施状況を記録するのも参考になる。
まさにライフハックの元祖と言えるんじゃないかと思う。
大いに参考にしたい。