三国志(4)


三国志(4)(吉川英治歴史時代文庫 36)

第四巻。表紙は赤壁レッドクリフ。でも実質は孔明の巻。
劉備が孔明を訪ねる度に不在で、その時々に遭遇する高士達に片っ端から声を掛ける姿は滑稽だけど、皆が口を揃えて「孔明程ではない」という事で、否が応にも期待が高まる!

個人的には水鏡先生の飄々としたキャラクターが好き。
好々!

(7/6読了)

三国志 (2)(3)


三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34)

三国志(3)(吉川英治歴史時代文庫 35)
2巻は呂布絶頂篇、3巻は劉備と曹操が対立を深めて三国時代に突入する序章といった所ですかね。
勝ったり負けたり、取ったり取られたり。各雄迷ったり間違ったりとなかなか人間味に溢れてておもしろい。
負けるなら負けるで明確にフラグを立てて負けるあたりは、漢民族の理路整然としたのを好む所でかなと思った。

次巻ついに孔明登場!

(5/27,6/3読了)

三国志 (1)


三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)

説明不要の歴史的名作!
なんですが、読む度に途中で挫折しておりまして。
今回で第一巻は3回目ぐらいの読みなのです。
前回は赤壁まで行かなかったので、今度こそ読みきりたいと思う所です。

1巻は都が長安に移って、董卓討伐隊が解散した所まで。
次巻以降はしばらく呂布の無双が続いたような気がする。
忘れる前に読み進めましょう・・・

ロシアについて


ロシアについて―北方の原形 (文春文庫)

「坂の上の雲」の司馬遼太郎が語るロシア,シベリア,モンゴルの歴史。

高校の世界史でもロシアが取り上げられるのは17世紀のネルチンスク条約以降か、
中国史としてのモンゴルあたりからで、正直日露戦争までロシアが認識される事がなかったような。
実際、騎馬民族の活動のため、国家形成が遅くなったようですし。

ともかく、周囲を海に囲まれた日本と違い、異民族の活動に翻弄されつつ国家と言うものを形成するに至った過程が興味深かった。
今も昔も世界の動静に目を向けて適切に情報を入手するのがやっぱり大事なんだなと思った。

のぼうの城

のぼうの城 (小学館)

昨年観た映画「のぼうの城」の原作読みました。
戦国の世を生きる男達の生き様を描いた”青春小説”。
歴史モノと捉えると、登場人物の口調が今風だったり、含蓄ある人生訓が載っているわけでもなかったりして、少し物足りない感じがしますが、そこはそこ。
強大な力に圧迫されつつも、兵(つわもの)としての生を謳歌する漢の姿にシビレました。
ゆえに、「のぼうの城」は歴史小説ではなく、青春小説なんだよっ!と言っておきたい!
ただしツワモノどもの大半はアラフォーだったりするんですが。

映画は、原作をいい感じにまとめた後、所々を膨らませている感じで、なかなか神脚本だったんだなとわかりました。
公開終わる前にもう一回観にいきたいですね。