フランクリン自伝

アメリカの実業家にして政治家、科学者であり、アメリカ独立宣言の起草にも関わったベンジャミン・フランクリンの自伝「フランクリン自伝」を読んだ。

この手の古典だと岩波文庫がスタンダードだと思うけど、自分は中央公論社の新書版で読んだ。
各章ごとに注釈が細かく載っているし、新書サイズで活字も現代風なので、古い版の岩波文庫よりは読みやすいと思う。

訳者の前文によると、フランクリンは「典型的なアメリカ人」と言われることがあるらしいんだけど、そりゃー嘘だ。
確かに、無一文から出発して大成功を収めたのはアメリカンドリームの典型だけど、フランクリン並の道徳を修めた人は稀でしょう。
実際自伝の後半によると、国政に進出したフランクリンの足を引っ張る不誠実な人の多いこと多いこと。
稀有な人物だからこそみんなの憧れに値する人物なんだな、と思う。

自分が履修した世界史の授業では合衆国前史は扱わなかったので、「本国イギリスの圧政に耐えかねた植民地議会が独立を宣言した」ぐらいしか知識が無かったんだけど、独立に至るまで、フランスと戦争したり植民地領主と対立したりと、知られざる歴史があったのがわかった。

本書のキモはフランクリンが青年期に作った「十三の徳目」。
自身の徳を完璧なレベルにしようとすべく考え抜かれた13の徳目。
一覧と解説はwikipedia参照
13の徳目を身につけるために、表を作って実施状況を記録するのも参考になる。
まさにライフハックの元祖と言えるんじゃないかと思う。
大いに参考にしたい。

ソフィーの世界

ノルウェーに住む中学生ソフィーのもとに匿名の手紙が届く。
それは哲学者がソフィーに宛てた”哲学講座”だった。
神話時代から始まり、
古代ギリシャの自然哲学から、ソクラテス、プラトン、アリストテレス等々
歴史を追いながら哲学が学べる児童向けの入門書。

などと思っていたら大間違いだった!!

こいつはとんだ食わせものだぜ!
”あなたはそこにいますか?”なんて思案していたら
メタフィクションの世界に引きずりこまれてしまっていた!
という。

「児童向けに平易に書かれた哲学入門書」などではないという事をキモに銘じて大人が読むといい本だと思った。
哲学の歴史は哲学者の歴史ということで、すんごいっぱい人名が出てきて、誰が何の人なのか覚えきれないのが難だけど。
何回か読み返して概要を掴む価値はあると思う。

ハードカバー版の本文で650ページもある大書なので、ちょっと手を出しにくいと思う。
でも実際読み始めると、止まらなくなること間違いなし!
哲学に興味がある人も、ミステリー好きの人にもオススメ。
両方だったら読まない手は無いですよ。

水車館の殺人

綾辻行人の館シリーズ第二巻、「水車館の殺人」読み終わりました~

140523suisha

舞台は山間の奇妙な館、水車館。
昨年と今年と同月同日に連続殺人事件が起こり、過去と現在を行ったり来たりしながら話が進むという変わった構成。
正直読みづらい。
「えーと、昨年の第一の殺人のくだりはどこら辺だったかな・・・パラパラ」
とページをめくっていっても該当箇所が見つけにくいのが難点。

館シリーズ第一巻の「十角館の殺人」は建物そのものを利用したトリックがスゴかったんだけど、
今回の水車館はその辺りは見劣りするかもしれない。

散々disったけど、最後まで犯人に翻弄されたし、
伏線がきちんと回収されているので、良作だとおもう。

スタンフォードの自分を変える教室 第5章

意志力を高める「スタンフォードの自分を変える教室」第5章。
今週は神経伝達物質”ドーパミン”が行動に与える影響。
そしてドーパミンを利用してモチベーションをアップさせる取り組み!

第4章ふりかえり

先週実施した意思力向上作戦は以下の5つ。
1)失敗と成功についてどう捉えているかチェック
2)「なぜ誘惑に負けなかったのか?」の”なぜ”に注目する
3)後日挽回できたかチェックする
4)明日も同じ行動をすると心得る
5)誘惑のキーワードを見つける

第1章で出てきた瞑想
ボチボチ続けてはいるんだけど、上手く集中できなかったり、寝てしまったりして失敗することが度々あって、今まではイライラしていた。
(2)の”なぜ”に注目して、「失敗」ではなく瞑想続けようとしている姿勢を評価したところ、気を落ち着かせることができた。
おかげで先週は毎日瞑想を実施できたぞ。

(3),(4)の併用で、「片付け」も「耳コピ」も「普段やってるギターの練習」も、
「今日サボった分を明日挽回するなんてできない。どうせ今日と同じだけしかやらない」
って心得た。
すると毎日一定量練習をこなるようになって、以前より練習量の総量が増えた。

なかなか強力だったぞ第4章。

第5章

今週実践するライフハックは3つ。
・ドーパミンの引き金を探す
・ドーパミンと「やる力」を結びつける
・欲求のストレスを観察する

例によってそれぞれ説明

・ドーパミンの引き金を探す
ドーパミンとは、脳内における神経伝達物質のひとつ。
欲求が満足できそうになると分泌され、注意力・集中力を喚起して、欲しいものを全力でGetさせようとする働きをする。
生物はドーパミンが分泌されるだけで、欲しいものをGetできるような気になって、快感を覚えてしまう。
快感を得られそうな物だと、何を見てもドーパミンが分泌されてしまうんだと。
「本当にやりたいこと・やるべきこと」を放り出して誘惑を満足させるのに全力投球してしまうのはドーパミンの仕業だったんだ!

そこで、ネットやらショッピングセンターやら飲食店といった「ドーパミンを出させる装置」を認識しておくのが大事。
同時にドーパミン発生装置が、どういったカラクリ(マーケティング)で我々に訴えかけてくるのか分析すると良い。

・「やる力」とドーパミンを結びつける
誘惑に対して注意力と集中力を喚起するドーパミンの働きを利用して、退屈な作業を楽しくする工夫を施す。
例えば・・・自分の「やる力」のチャレンジ「部屋の片付け」の場合
部屋を片付けるにあたって、ステキなインテリアの部屋や片付いた部屋の写真を飾っておいて、「こんなキレイな部屋に住みたい!」という欲求を喚起させる、とか。
一人暮らし部屋とか書斎で検索すると色々な見本部屋が見つかるので、参考に。

・欲求のストレスを観察する
本当にやりたい事をやれているのに、何となく不安になるアレかな。
自分はあんまり実感無いんだけど、人間は欲求の充足と同時に不安を覚えるものらしい。
満足感と不安の両方を分析する事で、本当の満足が何から得られるかわかるようになるらしい。

例えば、自分の「やらない力」のチャレンジ「早食いをやめる」で言うと、
早く食べる事ですぐに腹がふくれるのと、ゆっくり食べてよく味わう事で食べることに満足するのだと、どっちが本当の満足と言えるか?
ということなのではないかと思う。
無論後者ですよねー?

欲求をコントロールする方法って意外とあるもんなんだなぁ。
今週もがんばろう!

140224stan

始めよう。瞑想

スタンフォードの人生を変える教室で推奨されていた、瞑想。
教室では「リラックスした状態で座り、呼吸に集中する」というシンプルな方法を紹介されていたんだけど、もうちょっと詳しい所を知りたいと思って読んでみた。

一回15分の瞑想を15段階の所作に分けて解説。
15段階ともなると流石に煩雑だけど、一個一個はわかりやすい。
毎日やるとなると、シンプルで続けやすいスタンフォード方式の方が適していると思うので、
15段階のうち、自分に合ったメソッドをスタンフォード方式に組み込んでいくのがいいと思う。

実際瞑想をやっていて疑問に思う所に一定の解答を下してくれるのでなかなか参考になる。
唾液が溜まってきたら飲んでいいのか?とか、上手く集中できない時はどうするのか等。
ただ、「瞑想を科学する」と標榜している割にあんまり科学的とはいえない話の流れがチラホラ。
ちょっとどうなのかなぁ?と思った。
参考文献も載ってないし。

瞑想を続けるにあたって、やり方に疑問を持ったら読んでみるといいと思う。

140327meditation