ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 観てきました!

さいたま新都心のMOVIXにて「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」観てきました。
噂どおり、ちょろっと感想述べようとするとかなりのネタバレが避けられないデキになってました。
あえて言うなら「Q」は急展開のキューで、割と煮え切らない内容ではありました。
個人的には「Q」というと「ウルトラQ」ということで、何かしら特撮要素が入ってるのかと思っていましたが、そんな事はなかったです。
さいたま新都心駅 けやき広場イルミネーション

その後いっしょに観にいった友人共と(やや)久々飲み会。
こっちは楽しかったのでオールオッケー!

ラオウ「うぬは年収3000万超えてるの?」

アルジャーノンに花束を


アルジャーノンに花束を (Amazon)

・あらすじ
精神遅滞の青年チャーリーは脳手術を受け、天才に生まれ変わる。
高い知能を獲得し、学ぶ喜び、知識を統合して新しい知識を生む喜びを知る。
一方で手術前は気付かなかった自分への侮蔑、他者との軋轢に苦しむ。
そんなある日、チャーリーと同じ脳手術を受けたネズミのアルジャーノンに異変が起こる。

・感想
知的障碍者と社会の関わり云々みたいな堅苦しい内容をイメージしていたので、ずっと敬遠していたんだが実際そんな事はなかった。
何というか健常者と障碍者が云々という話を抜きにして、人間という祖体の奥底にある得体の知れない大きな物を描こうとしているんじゃないかと思った。
深読みしすぎ、と言われるかもしれないけど、チャーリーという一人物の中になんかそういうのがあるんじゃないかと感じた。

まぁ、あと何回か読まないといけないな;

メルヘンと毒気のはざま 「人類は衰退しました 1」

人類は衰退しました 1 (Amazon)

現在絶賛放映中のアニメ「人類は衰退しました」の原作。
アニメの方はニコニコ動画 で視聴可ですので、是非ご覧になっていただきたいです。

何らかの理由で人類の文明が衰退し、昔話等に伝わる”妖精さん”達が地球を支配した世界が舞台。
妖精さんっても、フェアリーというよりコロボックルと小人さんを足して2で割った感じ。
デタラメな科学(?)技術を持っていて、一夜にしてメトロポリスを築いたかと思うと翌日にはサバンナに改築されているといった具合です。

主人公は妖精さん達と人類との折衝を生業としています。
主人公が妖精さん達にちょっかいを出した結果、振り回されるというのが筋です。

妖精さんも可愛らしいのですが、何といっても主人公がイイ性格していて良いです。
所々にブラックなジョークというか腹黒い本性がチラホラして楽しいですね。

アニメ第2話のサブカルチャーの話を読みたかったのですが、第六巻かー。
まぁじっくりいきましょう。

暗黒神話大系 クトゥルー(8)

暗黒神話大系 クトゥルー〈8〉(Amazon)

生みの親たるラヴクラフトを含む、多くの作家達の手で織り成される”クトゥルフ神話”。
今までラヴクラフト全集を読んできましたが、他の作家の作品も読んでみたいな、
というのと、”忌まわしき双子”、ロイガーとツァールが登場する「潜伏するもの」が読みたくて、暗黒神話大系 クトゥルーの第八巻から読み始めました。
収録作品は以下の通り。

屋根裏部屋の影   byラヴクラフト&ダーレス
侵入者   byヘンリー・カットナー
屋根の上に   byロバート・E・ハワード
電気処刑器   byアドルフェ・デ・カストロ
潜伏するもの   byダーレス&スコラー
名もなき末裔   byクラーク・アシュトン・スミス
インスマウスを覆う影   byH・P・ラヴクラフト

「インスマウス」はラヴクラフト全集第一巻に掲載されていたので省略。
なのですが、正直ラブクラフト作品に比べると、どれも微妙。
「潜伏するもの」も、あらすじ追ってるだけのような書き味で。
ちょっと物足りない。

読みにくい読みにくいと言っていた、あの這いずり回る冒涜的で名状し難い形容詞軍が実は作品に欠かせないエッセンスだったんだなぁ。

関連
ラヴクラフト全集 (3) (H・P・ラヴクラフト 2011/5/15)
ラヴクラフト全集 (4) (H.P.ラヴクラフト 2012/05/17)
ラヴクラフト全集 (5) (H.P.ラヴクラフト 2012/06/07)
這いよれ!ニャル子さん (7) (逢空 万太 2011/10/30)
這いよれ!ニャル子さん (8) (逢空万太 2012/1/15)
這いよれ!ニャル子さん (9) (逢空 万太 2012/05/15)

ラヴクラフト全集 (5)

ラヴクラフト全集〈5〉 (Amazon)

読み終わりました。
ニャル子さんでおなじみ、ラヴクラフト御大の創元推理版全集の第五弾。
いよいよクトゥルフ神話っぽい話が続々出てきました。

今回は収録作品を一言ずつ紹介っ
ネタバレ注意です!

・「神殿」
漂流したドイツ軍の潜水艦が海底で異様な遺跡を発見する
→人のSAN値が下がるってこういう事態か・・・。

・「ナイアルラトホテップ」
大激変が起こったある都市にナイアルラトホテップと名乗る男が現れ、人々を導く。
→ご存知ニャル様がタイトルの一本。短編で、言ってる事も断片的なのでよく分からないのですが、人々を狂気の深淵に誘おうとする一途な姿勢は正に這いよる混沌。

・「魔犬」
墓荒らし二人組みが、墓から盗んだ魔よけの翡翠を狙う名状しがたい何者かに狙われる。
→面白い。呪いのアイテムさっさと捨てろよ!と思うけど、カタルシスに向かう過程が面白い。

・「魔宴」
古代より脈々と受け継がれた儀式に参加した主人公が目撃した物とは!?
→あー、やっぱり生きてはいないんだ!

・「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」
医師のウェストは遺体を蘇生させる実験に没頭し、常に新鮮な死体を探し求める。
→今までのラヴクラフト作品の中でダントツのキモさ。しかしラストが百鬼夜行というか妖怪大運動会で拍子抜け。

・「レッド・フックの恐怖」
精神を病んだ元刑事が危険な街レッド・フックで見たものとは?
→19世紀終盤のアメリカのダウンタウンと奇妙な教団、不気味な儀式は不思議とマッチする気がする。

・「魔女の家の夢」
魔女が住んでいたという部屋に下宿した学生が夢の中で宇宙の深淵に導かれる。
→夢の中の狂気が徐々に現実に現れてくる過程がゾクゾク面白。

・「ダニッチの怪」
ダニッチ村に生まれたウィルバー・ウェイトリイは驚異的な速度で成長し、魔術の研究に没頭する。ネクロノミコンを求める彼が死んだとき、ダニッチ村を壊滅に追い込む事件が始まった。
→クトゥルフ神話の中でも有名な一本。邪神の血を引く魔術師の暗躍が面白。後半は怪獣映画に。

・「『ネクロノミコン』の歴史」
→公式クトゥルフ神話設定。

と、今回は深淵を追及しすぎてSAN値が低くなってしまった連中の話が多かったです。
邪神に深入りは禁物ですね!
アザトホート様がみてる。