悪魔の手鞠唄

悪魔の手毬唄(Amazon)

昨日から家のルーターがイカれて、PCがネットに繋がらなくなりました。
早く何とかしないと…

それはさて置き、横溝正史の悪魔の手毬唄読み終わりました。

今は忘れ去られた手毬唄の歌詞通りに次々と起こる殺人事件。
古い伝承を巧みに事件の流れに絡ませて、何ともオドロオドロしい雰囲気を出す辺りは横溝正史の真骨頂と言った所でしょうか!

たしかに小学生の頃一回読んだはずなのですが、ほっとんど覚えてなかったですね…

チボー家の人々 (1) 灰色のノート

舞台は1920年フランス。
同じカトリック学校(中学)に通うジャック・チボーとダニエル・ファンタナンは灰色のノートに自作の詩を書いたりして遊んでいたのだが、内容がちょっと破廉恥だった。
ウホッ
それを教師に読まれ、二人は家出する・・・。
全13巻の第一巻で、物語の全容が知れないのですが、代議士で青少年育成云々に熱を上げるジャックの父親(チボー氏)と、父の独善的なやり方に反発するジャックの対立が軸になるのかな?
「半分の月がのぼる空」の第三巻で引用されているらしいとの事なので読みましたが、ちっと興味がわいてきました。
そのうち2巻に手を出したいです。

宇宙のかけら

昨日「宇宙は何でできているのか」でアタマがパンクしたので、超入門篇、宇宙論の絵本を読みました!
以前読んだ時は分かりやすくて良いな、と思ったのですが、今回は何だか物足りない・・・。
物足りないのですが、恒星内での核融合によって生じた元素が超新星爆発によって宇宙に撒き散らされて、地球や我々の体を構成している素材になっているという下りは非常に分かりやすく書かれています。
タイトルの「宇宙のかけら」とはコレの事でしょう。
宇宙論に関する話としては、以前紹介した人類が生まれるための12の偶然と昨日紹介した宇宙は何でできているのか、そして「宇宙のかけら」と併せて読むと、かなり理解が深まると思います。

宇宙は何でできているのか

宇宙は何でできているのか (Amazon)

宇宙キター!な本かと思いきや、微小な素粒子に関する本でした。
しかしタイトルに誤りは無いです。
序章で”ウロボロスの輪”と表現されるように、宇宙の成り立ちと素粒子の種類や働きは表裏一体であるからです。
この手の量子物理の入門書は何冊か読んでいるのですが、2008年にノーベル物理学賞を獲った小林誠、益川敏英両先生の”小林・益川理論”の下りに入るとちょっと理解が追いつかなくなります・・・
CP対称性の破れ・・・

とりあえず本書を読んで、CP対称性の破れが、今の宇宙に反物質が無い状態になっていることの完全な説明ではないというのは理解しました。
今まで誤解してました。

全5章中最後の2章が意味プーなので、しばらくしたら再読したいです。

TPP亡国論

日本のTPP参加が現実味を帯びてきて、自分の生活への影響や身の振り方を考えないとなぁ、と思って読みました。
経済ナショナリズムの専門家である著者らしく話は経済の視点で一貫して書かれていました。
現在日本が陥っているデフレやリーマンショック前後のグローバリゼーションの構造を詳しく解説してくれていて、目からうろこが落ちっぱなしでした。
自分は構造改革や貿易自由化は善で公共事業の無駄は悪であるという幻想に囚われていたのですが、デフレ下では公共投資によって国内経済活性化し、適度な保護主義で市場を育てるのが大切だとわかりました。
保護主義が戦前の世界恐慌を起こしたというのも勘違いだとわかりました。
自分としては移民問題が一番心配なのでその詳細を知りたかったのですが。
スウェーデンでは大量移民で内戦状態に陥っていると聞きますし。
TPPに関してはもっと調べないとダメですね。
意外と2chが詳しいですが。