【ヒッグス粒子発見(?)記念】 宇宙は何でできているのか 再読

神の粒子だとか、物体に質量を与えるだとか言われている”ヒッグス粒子”が発見されたという報道がありました。
ヒッグス粒子って何だっけなと思い、前に読んだ素粒子関係の本「宇宙は何でできているのか」を再読してみました。

流石に2回目だけあって、前回理解できなかった小林・益川理論の話も割とよくわかりました。

ただ、本書ではヒッグス粒子を”暗黒場”と呼んで、説明をあえてボかしています。

”正体のわからないものに名前をつけると、それだけでわかったつもりになりやすい”

なんだそうで。
知ったかぶりされるよりはよっぽど信頼できますが!
とにかく、ヒッグス粒子の存在が確定すると、物質を構成する素粒子と力を伝達する素粒子の理論が完成する、という事らしいです。

しかし、その素粒子の理論(標準理論という)で説明できる物質は宇宙全体の0.5%にすぎないんだそうで。
残り23%がダークマター、73%が暗黒エネルギー・・・なんだそうですよ。

宇宙の残りほとんどは謎のままという事ですが、今回ヒッグス粒子を生成した粒子加速器は、元々ダークマターを生成する目的で作られた代物らしいので、謎が謎を呼ぶ中、新たな発見に期待したいですね。

地図とあらすじでわかる!明治と日本人

図説 地図とあらすじでわかる!明治と日本人 (Amazon)

以前紹介した地図とあらすじでわかる 万葉集の姉妹本。
1867年の大政奉還から1911年の不平等条約の改正、1912年の明治天皇崩御までが図入りで詳しく解説されています。
が、坂の上の雲読んでいる段で見ると、キレイにまとまりすぎて肩透かしを食らってしまいました。
この本は「坂の上の雲」とか「翔ぶが如く」とか読む前の予備知識として目を通しておくのもよいかもです。

明治以降になると、日本史に朝鮮や中国がらみの話が多くなりまして、右だの左だのが難しくなるところですが、本書はきちんと中道を行く感じでした。
征韓論に台湾出兵、韓国併合といった国際問題を客観的かつ公平に書かれていたのが印象的でした。

「地図とあらすじでわかる!」シリーズは確かに分かりやすくてよいですね。
他にも聖書やら風土記やら邪馬台国があるみたいなので、読んでみたいです。

イシューからはじめよ

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

物事に取り組む前に、本当に取り組むべき課題、イシューをはっきり認識して、イシューに没頭する事で、最大の知的生産性を生み出す、というのが本書のテーマ。

まぁ言われればその通りなのですが、
何かプロジェクトを始めると、解決しないといけない課題や、習得しておくべき技能とか、際限無く出てきて困る事もあると思います。
ですが、筆者曰く、本当に取り組むべき課題というのは全体のわずか1%ぐらいだそうです。
とはいえ、ルーチン的な作業はこなしていかないとマズイわけで。

という事は”イシュー的作業”と”ルーチン的作業”の二段構えで行動を考えると良いかもしれないですね。

自分が担当しているプロジェクト、
バンド活動,ジャムセッション,知り合いのバンドのヘルプ等をあてはめて考えると
曲を覚えたり、基礎的な練習を”ルーチン的作業”
速弾きだったりジャズギター等の個性が備わるタイプの練習を”イシュー的作業”
こう捉えると、ちょっと行動の取捨選択に具体性が見えてきたような。

本書の趣旨とはずれてしまいましたが、少し頭が整理できたような気がします。

【図説】地図とあらすじでわかる!万葉集

図説 地図とあらすじでわかる!万葉集 (Amazon)

日本で現存する最古の歌集「万葉集」を、歌の舞台となった地の地図や図表でわかりやすく解説した一冊。

「地図とあらすじでわかる!」シリーズの古事記が人気だそうで、図書館で探してみたのですが、貸し出し中でした。
そんなわけで代わりに手に取ったのがこちら、万葉集です。

自分は学生の時分古典文学は苦手だったのですが、豊富な写真や地図と共に代表的な歌や歌人を説明してくれて、分かりやすかったです。
もちろん掲載した全歌に現代語訳付。

万葉集の歌は古今和歌集とか百人一首の歌のように、掛詞があんまりトリッキーじゃないのでまだ読める感じですね。
素朴な感じがいいと思います。

ちなみに、井沢元彦さんの「逆説の日本史」奈良時代編でも万葉集が解説されているんですが、ちょっと普通じゃない視点で面白いですよ。
近いうちに再読しょうと思います。

数に強くなる

数に強くなる (Amazon)

何か脳トレみたいな、計算というより数の認識力が上がる練習ネタが無いかと思って読みました。

日々のトレーニングとしては、何でも数にしてみるのが大事だそうです。
例えば、地下鉄駅の階段の段数を数えて駅の深さをザックリ割り出すとか。
そういったことを

いつでもどこでも、愚直に、徹底的に訓練しつづけよ

ですって。

他には補数使う計算法がオススメされてました。
これは使える数がある程度限られますが、以前ネット上で話題になったゴースト暗算の三倍は速く計算できますわな。

頭は使ってないと衰えるってDSの脳トレでも言われましたね。
鍛えないと。