30歳からの成長戦略

30歳からの成長戦略―「ほんとうの仕事術」を学ぼう (PHP文庫)

4月で30歳になるという、なかなかイイタイミングで読みました。
40歳になって集団のリーダーが務まるように、どういった成長戦略を描けばいいのか解説した一冊。
MBAだとかロジカルシンキング等、流行のビジネススキルに翻弄されて、本当に取り組むべき仕事を見逃しているあなたに!いいんじゃないでしょうか。

自分が参考になったなと思ったのが「アウトプット志向学習法」という取り組み方。
今までは、勉強=教科書をまとめたノートを作る事、と考えていました。
つまりいかにインプットするか、が勉強だと考えていたわけです。
がしかし、大体ノート作りで満足もしくは力尽きて、結局身につかないことがしばしば・・・。

それに対して「アウトプット志向学習法」はインプット部分を簡略化して、軽くインプットした知識を実際の現場で活用することで身につけるというやり方。
具体的に言うと、
1.勉強する分野における「権威ある教科書」を通読
2.成果物を作ったり、生活の中で活用してみる
これならノート作りで力尽きたりしないし、学んだ事を即時試すことが出来ます。

この正月は9連休ということで、ブログ運営に関連して、htmlとか勉強してみようかと考えています。

統計学が最強の学問である


統計学が最強の学問である

最近何かと話題のビッグデータ産業。ビックウェーブに乗り遅れちゃダメだぜ!みたいなノリの人が飛びつきそうな軽薄なタイトルですが、内容は至って重厚。「ビッグデータのブームに乗って一山当てようぜ!」みたいな人を強烈に牽制しています。

大事なのは統計リテラシー。どんな有益なデータ群でも切り口を間違えると見当違いの解析結果が出てしまうので、種々の統計手法の特性を理解して適切な解析をやんなきゃダメだぞ、と。

まぁ、統計と言うか解析はエクセルでデータを散布図にプロットして近似曲線を引くぐらいしか知らない自分なので、イマイチ本書の内容を汲み取りきれない所があって、なんとも無難な感想しか出てこないのがナンですが。
ただ、実験で10回中10回成功しないと存在を認められなかった時代から、誤差を受け入れて適切に解析することによって、社会とか教育とか経済とか”同じ条件なら同じ結果が得られるわけではない”分野に科学の領域を拡げたという意味で統計学は最強であるというのはわかりました。

示唆に富んだ良書でした(定型文)。マストバイ。

(7/11読了)

8秒で幸せをつかむ「片づけ力」


8秒で幸せをつかむ「片づけ力」
一昨年部屋を大片付けして、なんとか生活できるレベルにしました。友達が来ると皆「片付いている」と言ってくれるのですが、個人的には割と雑然とした感じの部屋なので、何とかしたいと常々考えています。インテリアの選び方の本を眺めたりしてるんですが、何とも冴えない今日この頃です。
さて本日ご紹介するのは、幸せを掴むと題した「片づけ力」という一冊。
以下思った所をぼつぼつ。

“収納グッズを買いに行っても、その収納グッズは少し経てばゴミになってしまいます”(p138)

片付ける対象の分類わけが終わり、収納場所が決まった時点で収納グッズを買ってはならないという話。
そういえば自分も片付ける気持ちだけで天井まで届くメタルラックを購入して後悔したことがあります。(未だに使ってますが)
ここはグッと堪えて、牛乳パックを工作したり、靴の空き箱を利用して一時的な収納を作るのがいいそうです。その収納方法が定着したらちゃんとした収納グッズを購入するっと。

“見せる収納にするか、隠す収納にするか決めていきます”(p143)
“飾る量は(棚の)60%までに抑えます “(p144)

物を収納するにも2種類あって、見えるところに収納するのと、クローゼット等の見えない所に収納するのの2つがあるそうです。
一応本棚は”見れる”レベルには整理していたので無意識に実践していたとも言えますが、クローゼットは完全に物置と化しています。収納ではなく物置(死
見えるレベルにしたと思っていた本棚も、そろそろ収納率95%に迫ってきました。イマイチすっきりしないのはこの辺が理由かなぁ。
クローゼット内の片付けと本棚の軽量化を考えましょう・・・。
単なるお掃除メンタル本かと思いきや、意外と示唆に富む良書でした。
さてクローゼット内から何とかするか・・・。

手帳カスタマイズ術

手帳カスタマイズ術 最強の「マイ手帳」を作る58のヒント

システム手帳から「ほぼ日手帳」、自分も使っている「超整理手帳」まで、あらゆる手帳のあらゆる使い方アイデアが網羅された一冊。
よくぞここまで集めた!というか、普段自分が使っていない手帳のネタまで纏め上げたのはいくらなんでもスゴイと思う。
自分は 超整理手帳 を使用していて、活用法を調べまわっていた時期があったんですが、その時思ったのが、
このテの手帳カスタマイズ云々の情報は既に出尽くしたかなぁという感。
ちょっと何様!で申し訳ないんですが。
後は、いかにして既にあるテクニックを自分なりに改造して自分の手帳にインストールするのかが問題かと思います。
既に知っているテクニックで、今はあんまり使えないかなぁ、と思っていても、後々イイと思えてくるアイデアがあるので、つねに問題意識をもって改善を続けるのが大事なんじゃないでしょうか。
もちろん、手帳をカスタマイズするのは、何かしら達成したい目標があってのことなので、手帳のカスタマイズ自体を目的にしてはいけないですよね。
そこらへんは注意がいるかもしれません。
この手の本は定期的に読み直すといいんじゃないでしょうか。

知的生産の技術


知的生産の技術 (岩波新書)

ノート術やメモ術の本を読むと、高確率で名前が挙がるライフハック本の古典。
”知的生産の技術”という事で、ネタ集めから、資料の整理法、考えた事を文章で発表する所までのテクニックを紹介しています。

本書がススメるノート術というのが、ノートではなくカードに書いていく方法。
カードと言ってもトランプみたいな小さな紙片ではなく、B6サイズの中厚紙。
なぜB6という珍しいサイズを選ぶのかと言うと、持ち運びの利便性と、きちんとした文章で記録を残すのに十分なサイズだからだそうです。
書いた内容の整理・分類には、とじられたノートよりもバラバラのカードのほうが良いんだとか。
確かに、メモとかノートは全部同じノートに次から次へと書いていきなさいという本を読んで、半年ぐらいA4ノートに日記等書いていたんですが、閲覧性が悪くて、いつの間にか書かなくなってしまったし。

自分も”カード式”と言うものを実践してみようと思って、オキナのプロジェクト・ペーパーを買いました。

カードというにはペラいけど、レポート用紙の1.5倍ぐらいは厚いし。
一冊200円ぐらいなので、1枚あたり2円と中々お手頃。

どこまで続けられるか、三日坊主で終わらないか心配ですが、ここはがんばるしかない。
本書の序論は、こう締めくくられていました。

知的生産の技術について一番かんじんな点はなにかといえば、おそらくは、それについて、いろいろとかんがえてみること、そして、それを実行してみることだろう。
たえざる自己変革と自己訓練が必要なのである。

情報収集なんかは積み重ねが大事で、ある程度オートマチック化していく必要があるかと思いますが、やはり常に問題意識を無くさない姿勢も必要なんだとおもいました。