数学をやり直したいおっさんのとるべき道は? 「数学に感動する頭をつくる」

数学に感動する頭をつくる (Amazon)

かつてのベストセラー「博士の愛した数学」のような、美しい数学世界がどこかにあるのでは、と探し続けて幾年月。
何らかの答えが得られるのではないかと期待して読んでみました。
ちょっと道筋が見えてきた気がしました!

数学力と言っても、様々な能力があります。
・計算が素早く正確、かつ暗算でできる能力
・記憶力
・発想力
などなど。

数学オリンピックへの出場を目指す生徒のクラス(ひぇw)を指導する筆者曰く、圧倒的にデキる生徒は、
・記憶を体系立てて自在に引き出せる能力
・問題を頭の中で再構築して何度も何度も解きなおす能力
が、すんごいんだそうです。
問題を”自問自答”できる力が重要ってのは意外でした。
そもそもそんな類の才能があったとは。

まぁ自分のように、そんな領域に踏み込みたいわけではなく、
ちょっとした数学の薫陶に浴したいという大人への処方箋も書かれてます。
”初等幾何に凝ってみる”のがイイそうです。
「凝る」=「頭の中で自問自答する」
という事をお忘れなく!

中には微積分やベクトルをやり直したいという方もいらっしゃるかもしれません。
本書では、「時間がかかるので、基本的に諦めてください」という結論になっていますが、道のりは記述されているので、参照してみてください。

数学はコツコツやる部類の学問ではないそうです。
熱中できる時期に熱中したかどうかでその後の数学人生は大きく左右されるらしいので、お子さんのいる方なんかはお読みになられると良いのではないでしょうか。

メモ魔になれ! モレスキン「伝説のノート」活用術

モレスキン 「伝説のノート」活用術 (amazon)

かつて、ピカソやゴッホが愛用したと言われるノート、”モレスキン”を使い倒すノウハウ集。
かと思いきや、モレスキンに限らず様々なノートで実践できるアイデアが満載でした。

とにかく何でもメモに残して、後で整理する”ユビキタス・キャプチャー”というやり方を提唱しています。
ユビキタス・キャプチャー自体は、以前紹介した人生は一冊のノートにまとめなさいにある”ライフログ”とほぼ同じなのですが、本書は一日一回の”毎日レビュー”と、週に一回の”週次レビュー”を行って、タグ付けや索引の作成による検索性の向上をオススメしています。

とにかくメモするタイプのメモ術は、いかにレビューを行うかがカギになってくるので、この手の本を数読んで、自分なりのレビュースタイルを確立するのが大事かと思いました。

【ヒッグス粒子発見(?)記念】 宇宙は何でできているのか 再読

神の粒子だとか、物体に質量を与えるだとか言われている”ヒッグス粒子”が発見されたという報道がありました。
ヒッグス粒子って何だっけなと思い、前に読んだ素粒子関係の本「宇宙は何でできているのか」を再読してみました。

流石に2回目だけあって、前回理解できなかった小林・益川理論の話も割とよくわかりました。

ただ、本書ではヒッグス粒子を”暗黒場”と呼んで、説明をあえてボかしています。

”正体のわからないものに名前をつけると、それだけでわかったつもりになりやすい”

なんだそうで。
知ったかぶりされるよりはよっぽど信頼できますが!
とにかく、ヒッグス粒子の存在が確定すると、物質を構成する素粒子と力を伝達する素粒子の理論が完成する、という事らしいです。

しかし、その素粒子の理論(標準理論という)で説明できる物質は宇宙全体の0.5%にすぎないんだそうで。
残り23%がダークマター、73%が暗黒エネルギー・・・なんだそうですよ。

宇宙の残りほとんどは謎のままという事ですが、今回ヒッグス粒子を生成した粒子加速器は、元々ダークマターを生成する目的で作られた代物らしいので、謎が謎を呼ぶ中、新たな発見に期待したいですね。

イシューからはじめよ

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

物事に取り組む前に、本当に取り組むべき課題、イシューをはっきり認識して、イシューに没頭する事で、最大の知的生産性を生み出す、というのが本書のテーマ。

まぁ言われればその通りなのですが、
何かプロジェクトを始めると、解決しないといけない課題や、習得しておくべき技能とか、際限無く出てきて困る事もあると思います。
ですが、筆者曰く、本当に取り組むべき課題というのは全体のわずか1%ぐらいだそうです。
とはいえ、ルーチン的な作業はこなしていかないとマズイわけで。

という事は”イシュー的作業”と”ルーチン的作業”の二段構えで行動を考えると良いかもしれないですね。

自分が担当しているプロジェクト、
バンド活動,ジャムセッション,知り合いのバンドのヘルプ等をあてはめて考えると
曲を覚えたり、基礎的な練習を”ルーチン的作業”
速弾きだったりジャズギター等の個性が備わるタイプの練習を”イシュー的作業”
こう捉えると、ちょっと行動の取捨選択に具体性が見えてきたような。

本書の趣旨とはずれてしまいましたが、少し頭が整理できたような気がします。

脳が冴える15の習慣

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

日常をより活動的に過ごすために習慣化すべきことをまとめた一冊。
脳神経外科の先生が書かれているだけあって、診療の実例を元に書かれていて、なるほどと思う所が多々あった。   
いわゆるライフハック系ブログのの下敷きとなる情報が詰まっている感じ。
睡眠中に記憶が整理されるので、寝る前は暗記モノの勉強をするとイイヨとかetcetc。 
この本の知識にもう一捻り加えればライフハック記事が書けるんじゃないかな。
そんな甘いものでもないよな! 
自分としては、普段から整理整頓ができてなかったり、手際が悪くて直前まであたふたしてしまう事が多いのですが、  
整理とか段取りといった、「選択」「判断」「系列化」の能力に要する仕事をするには脳の前頭葉の体力をつけないとダメなんだそうで。 
前頭葉の体力をつけるのに良いのが家事と机の整理だそうすよ。

では早速机の上を片して寝・・・
なになに
机の整理のような、手足を使う運動は朝やると目が覚める・・・だと・・?