大盗禅師

司馬遼太郎の幻想小説。
江戸初期に幕府転覆を企てた由比正雪
同時期に大陸で女真族の侵略に対抗した明の遺臣鄭成功
二人の活動を、剣豪浦安仙八の視点で描く。
謀反者達の物語。

由比正雪周辺で実在の人物が多数出てくるのだけど、ジャンルとしてはファンタジー。
妖術だか幻術だか、不思議なことが度々起きる。
司馬作品をよく読んでいる父親の曰く
「司馬遼太郎もこういう話書くんだなぁ」
だそうで。
異色作のよう。
実際、司馬遼太郎全集にも入っていないらしい。
ファンタジーという事を抜きにしても、
一つの歴史的出来事を焦点に描いているわけでないし、
ラストも唐突に終わって、尻切れトンボのような印象。
書くだけ書いて次の企画に行ってしまったのかな、と推測。

一応浦安仙八が物語を通じての主人公なのだけど主人公としては珍しいキャラクター。
仙八は兵法(戦闘)では無双だが、それ以外自主的に動かない。
由比正雪、鄭成功、そして怪僧大涛禅師の使い走りにされる。
自主性が無いわけじゃないけど、もっともらしい理屈を聞かされると過度に感心して言いなりに。
女にも弱い。ハニートラップにすぐひっかかる。
ちょろい。
ちょろいとは言ったけど、江戸,大阪,中国大陸を駆け回るスケールの広い活躍。
思い切りも良く、カッコイイ。

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表紙。
黒地に南蛮風の舞?
江戸初期+中国南沿岸部といったイメージかな。

自分が読んだ司馬作品は歴史小説「燃えよ剣」、「坂の上の雲」とエッセイ「ロシアについて」。
まだまだだ読む量が足りていないので今後も司馬作品を読み進めたい。

GODZILLA -ゴジラ- 感想

説明不要の怪獣王、ゴジラのハリウッドリブート作「GODZILLA-ゴジラ-」を鑑賞。
ユナイテッドシネマ浦和にて。
IMAX3Dで観たかったのだけど、IMAXはトランスフォーマーに換わっていたので普通の3Dで観ることに。
時機を逸してしまったか。

ハリウッドらしい超絶巧緻のVFXに、スリリングな展開。
ド迫力の怪獣アクション。
これを観ずに死ねるか!
と、うなる一本。
特に怪獣の力強さが強調されていて、
ゴジラが海から出現するシーンは正に津波。
巡洋艦(?) を押しのけて海上を征く様はまるで竜神のよう。
しびれるねー。

以下ネタバレを含むので注意。

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超高速!参勤交代 感想

今年の夏休みはけっこう映画三昧だったので、感想をば。
そろそろ9月ですがお気になさらず~。

あらすじ

5日で江戸まで参勤せよ!
と、幕府から難題を突きつけられた磐城(福島南部)の小藩。
通常の倍速を要する” 超高速参勤”に驚きの方法で挑む。

感想

タイトルに超高速と謳う割にスピード感が無いのが残念。
佐々木蔵之介と深キョンのラブコメ
ニンジャvsサムライのチャンバラ
以上の2点を楽しむ映画だった。
もちろん参勤交代もするけど。
大名が抜刀術でニンジャを斬り倒すシーン。
「大統領が戦闘機でエイリアンと戦う」みたいなケレン味があって良いと思う。

自分の期待していた物とだいぶ違っていたので残念な感想になってしまうけど、
良くも悪くもTV局が作った今風の時代劇映画だと思う。
そう考えると、「のぼうの城」は良く出来ていたなぁ。

評価:☆☆ (5点満点)

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朝活始めました

朝5時に起きて朝時間の有効活用を図る朝活を始めたという話。
「始めました」とはいうものの、実は先週の月曜からスタート。
一週間続いて、早寝早起きの習慣が出来つつあるので情報解禁。
今後もがんばる所存。

そもそもなんで朝活しようと思ったのか?
実は朝活として何かやりたかったい事があったわけではなし。
睡眠不足になりがちな生活習慣を何とかしたかったというのが動機。

会社から帰ってきてからダラダラしがちで、寝るのが25時を回ることが多かった。
そこで、早く寝る→早く起きるという習慣をつける事を決意。
実際、一週間5時起きの23時寝を続けると、日中眠くならずに活動できるので良い。
会社から帰ってきてからも、「23時に寝る!」となるとダラダラする暇が無いので、練習するだけやってサッと寝るのがパターンになって良い。

まだ一週間の試みだけど、なんだか生まれ変わったようだね。
人生を変えるには時間の使い方を変えるのがよいという大前健一さんの言葉通りだね。

何度も言うけどまだ一週間。
油断すればすぐ元に戻ると思われるので粛々と習慣化を進めたい。

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 観てきた

無料鑑賞券を頂いたので観てきた。
パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間」という作品。

 

タイトル通り、1963年に起こったケネディ大統領暗殺事件のドキュメンタリー。
ドキュメンタリーだからか、再現映像といった感じの描写が続いてドラマが無かった印象。
冒頭の銃撃から血まみれの大統領が病院で処置を受けるシーンまで、勢いがあって最初からクライマックスといった感じで息を呑んだ。
後はダラダラ。
タイトルの「パークランド」は搬送された病院の名前なので、病院がクライマックスなのは間違ってはいないのかもしれない。
だけど、何らかの陰謀があったにせよ暗殺を防げなかった警備担当者やFBIの無念と焦燥とか、
暗殺犯オズワルドの家族の不安とか、描ける題材がたくさんあったと思うので少し残念。

ケネディ暗殺事件がアメリカ国民のメンタリティに与えた影響とか、歴史的影響について理解があると、また見方が違ってくるのかなぁと推察。
同じケネディ暗殺がテーマの名作「JFK」あたりを観ておくといいのかなぁ。

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