歪みの元祖はFuzzなんだよっ ビッグマフモドキ作成 前置き篇


 

ループボックス完成の興奮冷めやらぬなか、一冊の本を入手しました。

ちょっと感動してしまったので、ファズを作る事に決めました。


サウンド・クリエーターのためのエフェクタ製作講座

エフェクター作りの参考書を探していた所、たどり着いた一冊なのですが、
何やらただならぬ一冊のようです。

まずAmazonのレビューが10件ながら全件星五つ(’13/03/16現在)。
逆炎上って感じになってます。
この手の書籍は、評価の高低が両極端になる傾向があるみたいなんですが。
レビューを見ると、確かに凄そう…
欲しい!!

が、絶版になっているようで、マケプレではややプレミア価格になっています。
スルーしようかと考えたのですが、情報を集めた結果、筆者の大塚明氏のHPに辿りつきました。

珍品堂アナログ店
http://www.diskdig.com/na.htm

そこから本書の紹介ページを拝見しました。
基盤のパターンデータから組み込んだパーツの写真が全部載っていて、マジオドロキ。
本当にレビュー通りなのかもしらん…
これは何としても手に入れないと。
手に入るうちに!!

紀伊国屋書店に問い合わせた所、「埼玉から見て遠方」にある店舗に在庫があったそうなので、取り寄せてもらいました。

まぁ、そんなわけで入手できたので、本書に載っている作例を作るのが筋かと思いますが、
本書の紹介ページに「パイロット版」と銘打って、ファズの名器、ビッグマフの作例が掲載されています。

ハンド・メイド プロジェクト ver3 パイロット版
http://www.diskdig.com/hmp3/pilot/pilot1.pdf

ビッグマフと言うと、ファズフェイスに並ぶファズの名器中の名器。
エレクトロ・ハーモニクス BigMuff π

知名度もスゴイと思うし、作ってみたいですよね。
何よりTONEコントロールが付いているのが、基本的なエフェクターの回路をおさえるのにいいんじゃないかと思われます。

というわけで歪みエフェクターの元祖Fuzz、その代表選手たるビッグマフの作成に挑んでいきたいと思います!

ループボックス作成 資料,総括&反省


 

先日完成したループボックスを依頼主に引渡しました。
まだ音出ししていないらしいのですが、気に入ってもらえたみたいです。
塗装と痛化にこだわった甲斐がありました。

さて、今回ループボックス作成に当たって参考にしたのが唯一冊。
ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作【増補改訂版】 (シンコー・ミュージックMOOK)」です。


フランクな語り口と、全ページカラー&配線図,製作工程写真満載で、電気初心者にぴったり。
むしろ、本書を見て作れないならどんなエフェクターも作れないよっ!と言える程の親切設計。
代表的なエフェクターの作例を一通り紹介していて、意外と手堅い面も。
ファズは名機「ファズフェイス」のまんまクローンみたいなので、いつか作成してみたいです。

ただ、分かりやすさを意識しているのか、無駄な空中配線が多くて。
そこはあんまり現実的ではないかなぁと思います。
リード線むき出しでショートが怖い。

並列ループボックスの配線は、LEDの配線等細かい所を除いてほとんど本書に載っている通りに作成しました。
ループの切り替えを4PDTスイッチにしたのも本書のアイデア。
もしかしたら割と有名なアイデアなのかもしれませんが、ループボックスで検索かけても4PDTスイッチには行き着かなかったので、助かりました。

作成の総括というか、懸念としては、
ジャックやスイッチを結ぶ線がブラブラしているので、激しく振動すると金属疲労で切れる・・・かなぁといった所が一点。
普通に使っていれば大丈夫だと思いますが。
これは筐体に沿って線を回すことで対策。
それと、赤の塗装が割りといい感じに薄く仕上がっているので、逆に傷や剥がれが心配。
これは本機の経過を観察ーですね。

電圧がかかるのはLED周りだけなので、どこか外れても音が出なくなるぐらいで危険は無いとおもいますが、どうかなぁ。
何分初めてなもので・・・。

とりあえず一番感じた事、それは

工作機械は偉大

良い製品は良い工具からってね!

次はファズ作るよFUZZ。
FAZZとFUZZじゃ大違い。
かたやMSだし。
乞うご期待!

ループボックス作成関連記事
事始篇
検品篇
追加で買出し篇
穴あけ篇
塗装+α篇
配線&完成篇
資料,総括&反省篇

やってはいけないランニング

やってはいけないランニング (青春新書INTELLIGENCE)

暖かくなってきました。
今年は花粉と黄砂(とPM2.5)がキツイですが、運動し始めるにはイイ時期だと思います。
ランニングに関しては、暑いとすぐ辛くなるのでなんとも複雑な所ですが。

今回ご紹介するのは「やってはいけないランニング」。
いかにも今時の新書といった、危機を煽る感じのタイトルですが、
自分に合ったランニングフォームを探すのと、怪我をしないように衝撃を逃がす走り方の解説がなされていて、タイトルと相反して割とポジティブな一冊でした。

本書の最大の特徴は、胴体・太もも・スネの三箇所の長さの違いで3タイプの走り方を提案している点です。

肩から腰まで(=胴体)と腰からヒザまで(=太もも)とヒザからくるぶしまで(=スネ)の長さを測定し、それぞれの体型に応じて

・スネが長い→ヒザを高く上げて走る
・太ももが長い→体幹のひねりを生かして走る
・胴体が長い→脚部全体を大きく前後に振るようにする

の3タイプで走ると良いそうです。

自分は座高が高いので、胴長体型だと思ってみたのですが、測ってみた所、胴とモモの長さはほぼ同じ。
胴体<太もも+スネ  (スネ<太もも)
なので、「やってはいけないランニング」の分類だと、太ももが長いタイプの人間でした。

実際に3タイプの走り方を実践してみた所、ヒザを上げる走り方(スネ長)は足の上げ下げで体力を削られました。
脚部全体を振る走り方は、そんなに悪くなかったんですが、太もも裏側の筋肉(ハムストリングス)にドエライ負荷がかかったみたいで、走っている傍から筋肉痛になりました。
体幹を使うのが自分には向いているみたいです。

もう一点
参考になったのが、地面からの衝撃を逃がすということ。
着地に気をつける事で、前に進む推進力を殺さず、体にも負担をかけない走りができるそうです。

色々メソッドがあるようですが、まず簡単にできるのが足音をなるべく小さくすること。
足音がたたないのはそれだけ衝撃が小さいということなので、理にかなっていますね。

今年の東京マラソンは落選ということで、スタートラインにも立てなかったのですが、次回こそ出場できるよう天に祈りつつ、元気に走ってアピールしていきたいと思います。

再読 EVERNOTE「超」知的生産術


EVERNOTE「超」知的生産術

本書を読んでから本格的にEvernoteを利用し始めました。
webページやブログエントリーをクリップしていくのが主な使い道なのですが、だんだん整理がつかなくなってきました。
なもんで、本書を読み返して再起を図ります。
そこで考えた事を2点。

・やっぱり基本はマドルスルー
整理術というより整理論になるのですが、”「整理のための整理」はしない”というのが大事のよう。
整理と言うのは手段であって目的ではないという事ですね。
あくまで情報を引っ張り出してきて活用するのが目的なので、あんまり整理に時間を費やしてもしょうがないじゃない?

・モバイルからの整理
現状、Evernoteにアクセスするのは主にiPhoneからなので、整理方法もモバイルでやりやすい形を考えるのがいいのではないかと思います。

例えば、タグ付けをする場合。
PCで新しくタグを着ける時は、タグの名前を入力する必要があるので、当ブログみたいに各タグ(ラベル)に番号を振って、テンキーでタグを選択できるようにするのが重要だと思うんですが、
モバイルだと、一覧からタップでタグ付けできるので、そんなにタグの番号付けが重要ではないかもしれない。

そこらへんもマドルスルーで、最終的に洗練させる方向で。

ループボックス作成 配線&完結篇


 

2月始めに作り始めたループボックスが遂に完成しましたー。
工期は休工期間を入れて、一ヶ月って所。
配線で地獄をみましたが、ちゃんと動作するものが作れました。

作り始めるまではこういう作業が面倒くっさとうで億劫でしたが、やればできるもんですね。
ループボックスに関しては電気的知識よりDIYの知識のほうが活きてくる感じではありますが。

完成品

ラベルに穴あけ。
筐体に空けたフットスイッチとLEDの穴に沿ってデザインナイフで切っていきます。
ここは特に難しい事も無く。
でもカッターだとちょっと難しいかもしれない。
続いて筐体へのパーツの組み付け。
一番底にくっつくLEDから付けていったんですが、穴に通すと意外と背が高くて。
表面から飛び出て見えるので、間抜けな感じに。
左側LEDに注目!
LEDの根元を細く切ったセロハンテープで太らせて対応しました。
いい感じの高さになりました。
しかし、ブラケット付LEDにしたほうが質感が良かったかなぁ、とも思う。
LEDは消灯時透明になるのを追加で買ったんですが、LED穴径がちょっと小さかったので、前に購入したものを使用。
消灯時にちょっと色が見えます。
LEDの切り替えで回線を確認するとなるとこの方がいかなぁ、と思いますし。
次に取りい出しますは”ホットボンド”。
グルーガンとも言います。
木工用ボンドと同じで、言わば糊なんですが、即効で硬化するので、パーツの固定に使える便利グッズ。
銃の後方に伸びている棒状の樹脂(ボンド)を熱で溶かして塗布します。
でろりーん
固定完了。
真ん中の赤色LEDがONの時はループをバイパスし、OFFの時は左右どちらかの緑色LEDが光り始めて、繋がっているLoopを表示するようになります。
なんですが、この後の配線作業中、右の緑色LEDが取れてしまって困った事に。
LEDを完全に覆うぐらい塗布しておいたほうがよかったですねー。
標準ジャック、スイッチ、DCジャックはナットで固定。
配線準備完了。
しかしここからが地獄だったぜー。
地獄終了。
配線に使った線が太くてスイッチに配線するのがタイヘンでした。
LEDが取れてしまった所はテープで固定。
これは苦し紛れ。
配線図とか用意したいんだけど、どうしたらいんだろう・・・
手書きじゃ汚いですしねぇ。
先も述べましたが、三つあるLEDの光り方で繋がっている配線がわかる仕組みになっています。
ここに一工夫というかがあるのですが、LEDは色によって発光時の電圧降下値(Vf)が違うんですな。
赤色がVf=2.2[V]ぐらいで緑色がVf=3.0[V]ぐらい。
値の違うLED同士を直列に接続して発光させると、回路中の電圧が、Vfが小さい方に統一される?みたいな?
簡単に言うと、赤色LEDと緑色LEDを同時に光らせると赤色の方しか光らないよ。って事ですな。
これを利用して緑色LEDのON/OFFを制御しています。
つまり、このループボックスは、ループのA/Bを表示する緑色LEDは常にどちらかが点灯しているのですが、バイパス時は赤色LEDが点灯するのでVfが小さくなって見かけ上消灯している状態になるのです。
大した工夫ではないんですが、おかげで配線を簡略化し、LEDに接続する保護抵抗を一個に抑えることができました。
どうでもいいですか?
ですよねー。
実際に動かしてみて動作を確認。
バイパスとコンプレッサーとオーバードライブの切り替えと地味な構成ですが、ちゃんと動いてました。
家でいじったぶんにはノイズ無しでいい感じなんですが、実戦だとどうなんですかね。
来週には依頼主サマにお渡しです。

ループボックス作成関連記事
事始篇
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追加で買出し篇
穴あけ篇
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配線&完成篇
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