日本辺境論

日本辺境論 (新潮新書)

日本は”中華圏”から見て辺境であり、日本人は今でも「なんとなく自分達は世界水準より劣っている」と感じる民族であると言う”日本の辺境性”を解説した一冊。  
作者曰く、日本人が辺境人であると言う日本文化論は特に新しい話ではないそうです。
本書はその焼き直しにすぎないらしいのですが、武道家の視点で、弟子入りといった日本古来の教育論や、主観的な時間の流れをコントロールするという”機”の概念等、独特な話が面白いです。  
努力と報酬の相関を否定する考え方(修行の一環でトイレ掃除とか) なんかは、スティーブ・ジョブスの点と線を結ぶ勉強の話に通じる所があると思いました

スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版

そう言えばジョブスは東洋思想に傾倒している面もあったとか聞きましたね。
でもジョブスはインドか。
インドは辺境ではないな…  
自分の場合、ギターを習って長いのですが、イマイチぱっと開花しないのは、先生から何でも取り入れてやろう!という意気込みが無かったのが原因じゃないかと思いました…
がんばろう。 

脳が冴える15の習慣

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

日常をより活動的に過ごすために習慣化すべきことをまとめた一冊。
脳神経外科の先生が書かれているだけあって、診療の実例を元に書かれていて、なるほどと思う所が多々あった。   
いわゆるライフハック系ブログのの下敷きとなる情報が詰まっている感じ。
睡眠中に記憶が整理されるので、寝る前は暗記モノの勉強をするとイイヨとかetcetc。 
この本の知識にもう一捻り加えればライフハック記事が書けるんじゃないかな。
そんな甘いものでもないよな! 
自分としては、普段から整理整頓ができてなかったり、手際が悪くて直前まであたふたしてしまう事が多いのですが、  
整理とか段取りといった、「選択」「判断」「系列化」の能力に要する仕事をするには脳の前頭葉の体力をつけないとダメなんだそうで。 
前頭葉の体力をつけるのに良いのが家事と机の整理だそうすよ。

では早速机の上を片して寝・・・
なになに
机の整理のような、手足を使う運動は朝やると目が覚める・・・だと・・?

なれる!SE③

なれる!SE3 失敗しない?提案活動 (電撃文庫)

完全にハマりました。
なれるSE第三巻です。

自分の勤め先は、とある利権で食っている所がありまして。
営業担当があまり営業らしい活動をしていないというのがありまして、
本作の”提案活動”とか”RFP(リクエストforプロポーザル)”の話は新鮮、というかポカーンてレベル。
でっかい会社は受注の公平性を保つためにえらいコストかけているんだなぁ。
無論そのコストに見合う目的があるわけですが、それは本書を参照で。

にしても、今回は主人公の桜坂君がカッコイイ。

「たかが修羅場です。いつもと何が違うんですか?」

うひゃあww

人間失格

人間失格 (集英社文庫)

太宰治の「人間失格」 読みました。
走れメロスと並んで、文豪太宰の代表作とされる本作ですが、今回が初読み。
うん、まぁ、あんまり若い頃に読まないで正解だったかなぁ。 
これほど読んでいて鬱々としてくる本はそうそう無いですよ。
道化を演じるならやり遂げればよかったのに・・・。
途中までうまく行ってたんだし。
何が悪かったのか。やっぱ堀木か。



最後は人間椅子の「人間失格」をお楽しみください。

なれる!SE②

なれる!SE 2 -基礎から学ぶ?運用構築- (Amazon)

システム・エンジニア(SE)の日常を描く、「なれる!SE」第二巻。

今回からシステム運用担当の梢さん(表紙)が登場!
あざとい…実にあざとい!

今回はモバイルなゲームの構築と運用?の話。
大学の頃に”ラグナロク オンライン”というオンラインゲームをやってまして、
動作が重いと「運営仕事しろ」だの、アクセス障害が発生すると「氏ね」などと喚いていました。
運営側から見ると、”止まらないの前提”で進められる運用ってそれはもう夜も眠れない重責ですよね。
まぁ、システムがダウンするのを大目に見るというわけでは無いのですが、仕事におけるリスクの捉え方の違いによってそれぞれの意見が合わなくなるのはどこも同じなんだなと思いました。

異業種の話だと思って、ふふふんと読んでいたら自分の仕事と共通する話が出てきてドキっとしました。
ラノベだと思ってなめてました。
すんません。