映画 誰よりも狙われた男 感想

新宿武蔵野館にて「誰よりも狙われた男」を鑑賞。
先日、母が観て来て「面白かったよ!」との事なので。

舞台はドイツのハンブルク。
違法入国してきた、イスラム過激派と疑われる青年の情報がキャッチされた。
捜査チームは青年を泳がせて、過激派の大物を釣ろうと企む。
情報網を駆使してあの手この手でターゲットに迫る手法がすごい。

映画としては実に地味。
サスペンスにつき物の銃撃戦もカーチェイスも無し。
その地味さが却って地道な捜査活動をリアルに演出しているような気がする。

自信を持ってオススメ。

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時計じかけのオレンジ 感想

お盆休みに観た映画ラスト。
「2001年宇宙の旅」でおなじみ、スタンリー・キューブリック監督作(‘71)
近未来のイギリスを舞台に不良少年が洗脳を受けて更生するんだけど・・・という話。
「ジキル博士とハイド氏」や「アルジャーノンに花束を」に代表される、人格改造の悲劇みたいな話なんだけど本質は社会風刺かな?
例によってちょっと難解だと思う。
ヴィジュアル的に凝っていて、HENTAI的としか言いようの無い、卑猥で鮮烈なイメージの洪水で幻惑された!
台詞回しもすごいし、BGMは基本的にクラシックなんだけど、全然クラシックさを感じさせない。
むしろクラシカルな権威を嘲笑うようなというかなんと言うか。
あと、ストーリーも巧妙。伏線がことごとく回収されていくので観ていて痛快。
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グランド・ブダペスト・ホテル 感想

お盆休みに観た映画その3。

有楽町スバル座にて観賞。

常連客の遺産相続争いに巻き込まれた“グランド・ブダペスト・ホテル”コンシェルジュと、その弟子が事態を収拾すべく走り回る。
ブダペストといってもハンガリーの首都ではなく。
架空の国ズブロフカ共和国の“グランド・ブダペスト・ホテル”。
タイトルが“ホテル”なのに実際は西へ東へ走り回るロードムービー的な面もあり。

ホテル内はまるで油絵を見ているような、ちょっとのっぺりとした極彩色のビジュアルで統一されていて幻惑される。
一歩外に出ると第一次世界大戦下を連想させる、暗いヨーロッパの雰囲気が醸しだされている。
ヨーロッパの戦争に対するメンタリズムを垣間見たように感じる。
本作はドイツ・イギリス合作映画。

全体的にテンポよく進行。
油断していると置き去りにされるので注意。
ミステリー自体は力技で解決されるので大丈夫かと思う。

タダ券をもらったので、何の期待もしないで観たら意外にスマッシュヒットだった。
興行的にもスマッシュヒットした様子。
ギャグありサスペンスあり暴力ありのエンタメてんこ盛りの一本。
11月にDVD出るらしいので、おすすめしたい。

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☆☆☆☆★ 4.5点 (5点満点)

GODZILLA -ゴジラ- 感想

説明不要の怪獣王、ゴジラのハリウッドリブート作「GODZILLA-ゴジラ-」を鑑賞。
ユナイテッドシネマ浦和にて。
IMAX3Dで観たかったのだけど、IMAXはトランスフォーマーに換わっていたので普通の3Dで観ることに。
時機を逸してしまったか。

ハリウッドらしい超絶巧緻のVFXに、スリリングな展開。
ド迫力の怪獣アクション。
これを観ずに死ねるか!
と、うなる一本。
特に怪獣の力強さが強調されていて、
ゴジラが海から出現するシーンは正に津波。
巡洋艦(?) を押しのけて海上を征く様はまるで竜神のよう。
しびれるねー。

以下ネタバレを含むので注意。

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超高速!参勤交代 感想

今年の夏休みはけっこう映画三昧だったので、感想をば。
そろそろ9月ですがお気になさらず~。

あらすじ

5日で江戸まで参勤せよ!
と、幕府から難題を突きつけられた磐城(福島南部)の小藩。
通常の倍速を要する” 超高速参勤”に驚きの方法で挑む。

感想

タイトルに超高速と謳う割にスピード感が無いのが残念。
佐々木蔵之介と深キョンのラブコメ
ニンジャvsサムライのチャンバラ
以上の2点を楽しむ映画だった。
もちろん参勤交代もするけど。
大名が抜刀術でニンジャを斬り倒すシーン。
「大統領が戦闘機でエイリアンと戦う」みたいなケレン味があって良いと思う。

自分の期待していた物とだいぶ違っていたので残念な感想になってしまうけど、
良くも悪くもTV局が作った今風の時代劇映画だと思う。
そう考えると、「のぼうの城」は良く出来ていたなぁ。

評価:☆☆ (5点満点)

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